現代戦国時代
黒い人間は、棍棒を振りかざしたまま仰向けに倒れていった。
 
「ふぅ……間に合ってよかった」
 
「ははははは!!ヒーローは遅れて来るものだぜ」
 

背後を振り返ると、そこには慶次と孫市が立っていた。
 
孫市の銃からは、ゆらゆらと煙が出ている。
 
「二人とも……生きてたのか?」
 
「なんだよ、幸村。そう簡単に俺が死ぬわけないだろうが!!」
 
誇らしげな慶次の横で…… 

「本当は、覇王って奴に生き返らせられたみたいでね……なんとか間に合っただけさ」
 
孫市が冷静に事実をのべていた。
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