再会 ~先生×教え子 秘密の恋愛~


会議室へ向かう途中、チラっと先生の顔を盗み見していた。

全体的にあんまり変わらない顔立ち。

っていうか10年前から老け顔だったんだけど。

そーいえば声も全然変わってなかったよなぁ。

「ん?」

先生が不思議そうな顔でこっちを見てくる。


正直ほっとしていた。

10年ぶりに会って、全く別人になってたらどうしようって。

でもそんな心配無用だったみたい。

アタシのこと忘れてたのは悲しいけど・・・・・・。


「べつに~。なんか先生さ、全然変わんないね。」

そういうと先生は、ちょっとムっとしたような口調でいった。

「おい。オレのほうが年上なのに、なんでタメ口なんだよ。」

「だって先生「ウチらが卒業したらタメでもいい」っていったじゃん。だから。」

にこっと笑って答えを返す。うわ~、ずっといいたかったんだよね。

「・・・・・・おまえなぁ。」

先生も呆れたようにいってたけど、でもその目は笑ってた。


・・・・・・先生、ほんとに覚えてないの・・・・・・?


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