ヤンキーの恋~少年編~
「あれ~椿ちゃんどうしたの?」普通に出たつもりの俺が耳にしたのは…


「ダーリン…」


「よ、陽子か!」


(なんで椿ちゃんの着信で出たら陽子?なんだ!なんだこれは!てかやばいな…)


「ダーリン…私だよ…ダーリン…ダーリン…私だよ…陽子だよ…」


虫の息の様な声で陽子が繰り返す!


「お、どうした?」と激しく焦りながら答え、考えていた俺はこの時ハッと気付いた!


電話がなったのは現実


着信表示は幻覚…


俺やっちまった…


最悪だ!あんなに陽子が椿ちゃんの事を気にしているのに…よりによって陽子に椿ちゃんなんて言ってしまったのだ…

冷や汗が止まらない!

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