ヤンキーの恋～少年編～

鈴村と椿

そして椿と鈴村は付き合いだした。

鈴村は、私と同級生で小学校からの友人だ。童顔で愛くるしい瞳を武器にいろいろな女の子と噂が耐えない男だった。

一人の女性を愛し続ける事が苦手な男だ。
（どうせすぐ別れる）と仲間内で話していた
だが今回は、ちょっと違うようだ。

誰かが言った。

「鈴村の奴さ、けっこうはまってるらしいよ椿ちゃんに！」

私は返した

「そっか〜、本気の恋なのかもしれないな、応援してやるか」

と

そこからだ…

鈴村が次第におかしくなっていったのは・・・

「最近さ～椿ちゃん会ってくれないんだよね」と鈴村からの電話だ

「お前なんか変な事したんじゃないか？」

「いや、なんにもしてないって」

「じゃあなんで会ってくれないんだよ。お前ら付き合ってるんだろ。まさかお前又浮気したとか？」
少々冷たく言い放つ。
「浮気はない、それが分からないから相談してるし、村山からなんとなく聞いてみてくれないかな？」
と鈴村は言う

「なんで俺が？」
（人のキューピットなんかしてる場合じゃないんだよ）

「お願い、誰か紹介するから」