ヤンキーの恋~少年編~
「怖い?鈴村の事が?」俺は驚いた声で問いかけた。

「うん・・怖いから」

それ以上は口にしない
(今はもう駄目だな)私は声を聞いていてそう思った。

「ごめんね〜急に電話して、いろいろ聞いちゃってさ、又掛けるね」と言い電話を切った

私はとても気になっていた(なんで鈴村の事が怖いのか?鈴村に問いただしてみるか)

人の恋人探し中断して相談に乗ってやってるからには、場合によっては殴る!

次の瞬間、鈴村から電話がなった「村山?椿ちゃんが電話してきてめっちゃ怒ってる」

なんでも俺がいきなり電話してきた事に怒っていたらしい。

「そっか、てかお前椿ちゃんになんかしただろ?怖いって言ってたぞ!」

不機嫌な声で告げた。

「なにもしてないって・・」

どうも歯切れが悪い。

「まぁいいや」

(なんか隠してるな)と分かったが問い詰めても言わないのでやめておいた。

人の恋人の詮索より自分の恋人探さなきゃいかんのに面倒な奴だ。

そして同時期に俺は暴走族の総長になった17才になった頃だった。

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