ヤンキーの恋~少年編~
高速道路に乗った瞬間

(もう戻れないんだろうな。)と思った。


そう思うと申し訳ない気持ちと自分のバカさ加減に涙が自然に溢れてくる。

涙が枯れた後、私は過去を全て捨てた。

逃げてどうなる問題でもないが私は負けてしまったんだ自分に。

逃げれば全てばれてしまうのは、わかりきっているのに・・・

そして恋人にまでも何も言わず消えた。
その日を境に私は姿を消そうとした、そして自分の存在までも。

私は漠然と(遠くに行こう)と思いながら高速道路をひたすら走りそして、新幹線に飛び乗った。

遠くへいこう・・・


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