ヤンキーの恋～少年編～

(なんだこの気持ちは)
なんとなく胸が痛い

これがドラマとかで見る胸が締め付けられる感じなのか？

いつもは

「何だ！このオノロケドラマはこんな事あるわけないだろボケが」
と笑い飛ばしていたが今はビデオをレンタルしてでも見たい気持ちで一杯だ。

だけど椿ちゃんは鈴村と別れたばかりだし、一応だが鈴村にも悪い気がする。

何より私は暴走族だ。
ヤンキー好きの女の子ならまだしも、一般の女の子はどうしたらいいのさ？

自分の事になると頭は働かない。

(どうしたらいい？)

分からない、辛い。

とりあえず本屋に行ってデートとかの参考になりそうな本を探しに行く事にしたバイクで本屋に向かう途中のコンビニで後輩に会った。

「こんちわっす！」
元気のいい声が響いた
「おう」
一応答えた。

「どこいくんすか？」
「ちょと本屋にな」
微妙に戸惑いが出た

誤魔化す様に 「ツレがさ彼女とデートするのにいいとこないかって行ってるんだけどお前らどっかないか？」

「はいっ？」後輩の目が点になった。