ヤンキーの恋~少年編~
バイクのエンジンを吹かして足早にその場から立ち去った。

駄目だな俺!

本屋に着いた。

いつもはヤンキー雑誌か漫画しか買わない俺はどこの棚を見たらいいのか、分からないので一通り見て回った。
(あっ!これじゃないか?) と思う雑誌のコーナーを見つけ立ち読みを始めた。

(何々え〜と、髪はボディパーマでふわっとさせて、服装は爽やかにさりげないブランドでコーディネートだ)
ジャージに健康サンダルを愛用し、髪形はツーブロックのサイドバック更には金髪の俺には無理だ!

デートスポットは分かった遊園地か動物園がベターらしいのでこちらは問題ない。

ヤンキーは時代遅れだと行っていた俊介の言葉の意味がやっと分かった。

ギャングファッションの本も結構出ている。
(俊介は流行りに敏感だな、だからモテる訳だ!)と感心した。

一冊の本をレジにそそくさと持って行った。
微妙に顔が熱い気がすると思った瞬間店員がクスっと笑ったのを見逃さなかった。

「おうこら何笑ってんだよてめぇよ」恥ずかしさを誤魔化す為に店員に噛みついた。

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