ヤンキーの恋~少年編~
俺はバイクを飛ばしカラオケボックスに向かった。

エンジンは真っ昼間に関わらずボロ吹かしだ。

カラオケボックスに着いた時には、すでに椿ちゃんはすでに来ていた。勿論1人で!

(椿ちゃん久しぶりに見るけどやっぱり暗いな!電話と違って声かけずらいやん!)

椿ちゃんを見つけた時、椿ちゃんは駐車場の隅の方で、うつむいてポツンと座っていた。

絶対に俺のバイクが来たことは気付いている筈なのに顔を上げない・・・

私はバイクを止め椿ちゃんの方に向かって歩いた。

(何て声かけようか?)

1つだけ前会った時と違う所を発見したので、それをネタに声をかけた。

「ちわ!髪少し染めたんだ?」

ゆっくり椿ちゃんが顔を上げた。

「うん・・・」

(暗っ!)

この時点で淡い期待が一瞬にしてカラオケが盛り上がるのか不安な心で胸が一杯になった。

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