ヤンキーの恋~少年編~
心の叫びが通じたのか、椿ちゃんはゴソゴソと申し訳なさそうに曲を入れた。

予約確認で画面にチラッと曲名が見える。

(1発目から別れの曲かい・・・)

俺の歌が終わり、次曲まで数秒の沈黙時に椿ちゃんがボソッと言った。

「うまいですね^^」

ハッキリ言って照れたが

(練習してよかった)と本気で思った。

学校の勉強とかでこんなに真剣になった事などもちろん無い。

ここから私は調子に乗った。

もちろん態度には出せない屁たれだが。

椿ちゃんの曲が始まった。

俺はタバコに火をつけ聞いた。

(最高にうまいし、カワイイ)

別れの曲なのにそんな事はどうでもよかった。

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