ヤンキーの恋~少年編~
そんな時代だった。今ならヤンキー?ハァ?ナニソレ?という時代だと思う。だがこの時代はそうだった。

俺も、地元ではかなり有力な暴走族のリーダーと言う事だけで、勝手に名前を覚えられていた。しかもシンナーがOKなチームは俺のチームだけ。

他の暴走族はぜったいNGで俗に言う「ボン禁」

地元ではシンナーを吸っている奴とノーヘル、ニケツ、茶髪は暴走族に狩られる。性別年齢関係なくだ。

俺達のチームはシンナーOKだが、他の奴が吸っていたら狩る。矛盾しているが少年達のルールなんてそんなものだ。

それ故に暴走族だからという理由以外にも、勝手に女の子が寄ってくる。シンナーを分けて貰えるんじゃないか?とか一緒に吸えるんじゃないか?とか・・・・

俺にも自然にかなり寄って来るようになっていた。

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