続 ヒコウキグモ


 すると健にぃは、

 ポケットから

 小さな白い箱を

 出しました。



 「これ・・・


  買ってたんだよ。」



 健にぃが箱を開けると、

 そこにはとても綺麗な

 指輪が入っていました。



 「ゆび・・・わ

  これ・・

  あたしに?」


 


 「・・おう。」




 「うそ・・」


 唯の瞳からは、

 自然と涙が

 流れ落ちました。



 「唯・・・

  どうした?

  これ、いらねえのか?」

< 27 / 35 >

この作品をシェア

pagetop