どこにでもあるラブソング
近くにある段差に腰をかける。俺が何かしたんだろうか?何か言ってはいけないことを言っただろうか?そんなことばかりが頭に浮かぶ


歌穂とはまだ付き合って三カ月ほどだ。高校のクラスメイトというありがちな相手だったけど、もともと仲の良い女友達の一人だったからその延長みたいな関係だったのかもしれない

それでも俺は精一杯歌穂を大事にしてきたつもりだし、愛してきたつもりだった


いくら考えても原因がわからない。特別変なこともしていないし、言ってないはずだ


『愛してるって言葉が軽い』


その意味が分からない、自慢じゃないが愛してるなんて言うのは歌穂にしか言ってないはずだ
< 3 / 10 >

この作品をシェア

pagetop