【短】幼なじみ。
「優奈っ!一緒に帰ろうぜ!!」
雄ちゃんは私にそう言う。
一緒に帰るって言ってもあんなこと言われた後だし、どんな顔すればいいのか分かんない。
とりあえず『うん。』と言った。
雄ちゃんは楽しそうに話をする。
私は無理に笑顔を作る。
今は心の底から笑えない。
「優奈・・・??どうした??」
雄ちゃんは元気のない私に気づいたのか、そう言った。
「ううん・・。何にもないよ!!」
雄ちゃんにあんなこと言われたから元気がないとか絶対言えない。
だから私は元気なフリをしてそう言った。
「嘘だぁ!!優奈は昔っから嫌なことあったらそんな風に無理に笑顔作って『何にもないよ!!』って言うし・・。」
やっぱりばれちゃうかぁ・・。