今日から私はお姫様
「…一貴の彼女?」

女性は親しげに若王子さんの名前を呼んだ。若王子さんは珍しくうろたえている。

「果(このみ)さん、えっと…。」

「あら?違うの?」

果さん、と呼ばれた人はにやっといたずらに笑う。

若王子さんはそんな果さんを前に何も言わない。

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