今日から私はお姫様
若王子さんは背が高いから、私は一生懸命背伸びをすることになって辛かったんだけど、それでも必死に耳をふさいだ。

「…奈緒?」

若王子さんが怪訝とした様子で私を見てる。

当然だ。突然耳をふさがれたんだもん。

私は若王子さんの耳から手を離し、激しい口調で言った。

< 208 / 281 >

この作品をシェア

pagetop