今日から私はお姫様
「だって結局一貴は奈緒ちゃんのキスで私を捨てたのよー。

キスくらいいつでもしてあげる、って言ったのにさあ。

やっぱり私とは義姉弟でいるだってさ。」

「え…。あの、それってどういう…。」

私が問い返す間も無く、電話の向こうから若王子さんの慌てたような声がした。

果さんは楽しそうに、最後に私に早口で言った。

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