今日から私はお姫様
場の雰囲気を取り繕うように私はアオくんに言った。

「アオくん、でも私足遅いから…。」

「ああ、別にいいよ。そりゃ1位になりたいけど、奈緒と一緒に走ることに意義があるから。」

足の遅い私には何よりの言葉だった。

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