君に届け
失恋、始まり
昼休み。あたしは彼氏の悠也に呼び出された。用件ならいつもメールで伝えてくるのに今日に鍵ってどうしたんだろ。あたしの頭の中はハテナでいっぱいだった。言われた中庭に行くと、まだ悠也は来ていなかった。ベンチに腰を降ろして悠也を待っていると、
「ごめん!遅くなって」
悠也が走りながらあたしに近づいてきた。
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