君に届け
あたしはベンチから立ち上がり悠也を見た。
「どうしたの?急に」
そう問いかけると悠也の表情が曇りだした。俯き何も言わない悠也に不安だけが残る。そして悠也はゆっくり口を開いた。
「俺ら…別れよう…。」
えっ…なんで…?
「うっ…嘘だよね…?だって、あたし達あんなに」
「嘘じゃねーよ!!」
悠也はあたしの言葉を遮り、声をあげた。
「マジそーゆーのがうぜーんだよ!一切連絡とかしてくんなよ。じゃーな。」
悠也は背を向け歩きだした。
また一つ恋が終わった…。
今度こそ運命かと思ったのに…。
涙で視界が揺らぐ。
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