先生は19歳
「きょ・・・今日!!た・・・タンジョウビ・・・ダヨネ?」


あぁ、緊張のあまり片言に(泣)先生も不審な目で見てるし・・・


「これ・・・」


そう言って私はチョコレートの入ったマグカップを渡した。


「俺に?」

「うん」


受け取ってくれないかも・・・そんな不安が頭をよぎる。


私の手から重みがなくなった。




「サンキュ!マジ嬉しい」





その一言がこんなにうれしいなんて思わなかった。

先生は鼻歌なんて歌いながら教室に入って行った。



私はその背中を見つめながら、


「これからもずっとそばにいたい」


そう素直に思った。
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