先生は19歳
自分で自分の心がわからなかった。


「・・・ごめん、少し時間ちょうだい」



彼は何も言わず微笑んで頷いた。




本当のことを言うと、先生のことがまだ忘れられない。


同じ大学に行けば会えるんじゃないか・・・


その望みを心のどこかでまだ持っている。





けれど自分でも思う。

望みの無い恋だなって。

青春の無駄遣いかもって。
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