先生は19歳
絵梨と別れた後、私は重い足取りで教室のドアを開けた。


「よぉ!今日は遅ぇじゃん」


いつもは嬉しい先生の声も、今日はなんだか違って聞こえる。


私は無言のまま席に着く。



「おい、今日なんか機嫌悪くねぇ?」

「別に」

「ふーん」



沈黙の中、私はシャーペンを握る・・・けど頭は全然働かない。



「先生ぇ・・・」

< 19 / 228 >

この作品をシェア

pagetop