先生は19歳
唯子の決心
「こんにちは~」

今日の授業は栗本先生じゃなくて、なんだかいかつい感じの人が隣に座った。

ウニのように立った髪の毛とどでかいピアス。

金のチャラチャラしたネックレスとアロハシャツ。

足はキティサン。



うわー!!ヤンキーだよ!!こんな大学生でも雇ってくれるの!?



そう思っていた私に、そのヤンキー大学生は優しく話しかける。

「今日は栗本先生、風邪でダウンしちゃったから俺が代わりに頼まれたの。井上です。よろしく」

「よ・・・よろしくお願いします・・・」

「あ、俺こんな恰好してるけど、何気に栗本先生と同じ学校だから。経済学部だけどね」




・・・信じられない。人は見かけによらないなぁ・・・



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