先生は19歳
土曜、家のチャイムが鳴ったから出るとユリちゃんだった。

「迎えに来た☆」

満面の笑みで言うユリちゃん。ばっちりメイクも服もキマっている。

そういう私も、少しは可愛らしい服を選んでみた。

「唯子、今日おしゃれしてんじゃ~ん」

「・・・あのさ、私は好きでもない人とは・・・」

「付き合わないって言うんでしょ?まだ引きずってんの?元彼のこと」

「・・・。」




そう、私は元彼を傷つけ、裏切ってしまったことを忘れられないでいた。




「中学ン時の話じゃん!!人生長いんだから、いちいち気にすんなよ!」

「・・・。」

「あ!!来た来たっ!お~い!ハルく~ん❤」


ユリちゃんの視線の先には、黒い軽四自動車が止まっていた。


その助手席から出てきた人は、まだ幼い顔つきだった。

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