先生は19歳
「は?なんで??」

「だって最近栗本先生、私のこと避けてるもん」

「へ?それ絶対ない!!あり得ないから!栗本君がお前のこと嫌ってるなんて!」

「そーなの?」

「俺が言うんだから信じろ!それはまずないから」


そう断言する彼に励まされた。

何を根拠に言ってるのかわからないし、もしかしたら私のことを思いやっての嘘かも知れない。



けれど私は嬉しかった。

嘘でもいい、信じたかった。

まだ先生のことを好きでいたかったから。


諦めかけてた気持ちが、じわじわとよみがえる。

もう一度、出会った日からやり直したい。

私は、行動してしまった後悔のほうが大きいこともあるのだと、思い知らされた。

けれど、まだ望みがあるのなら・・・

そのかすかな光に賭けてみたいと思った。


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