先生は19歳
久々に見る先生の笑顔はやっぱりかっこよくて・・・

私の心を笑顔一つで満たせる人はこの世でたった一人だと思った。

今までの辛さ、苦しみ、切なさも全部一掃する力が先生にはあった。



どうしよう・・・すごくうれしい・・・

  

目がじわっとしてくる。

「あ、おい、なんで涙ぐんでんの?そりゃ『別に』なんていったのは悪かったよ」

「違うの。先生最近ずっと冷たかったから・・・笑顔が見れて嬉しいの」



私の言葉に先生は驚き、照れくさそうに笑った。

その笑顔に胸が締め付けられる。


「悪かったな・・・」


私は先生のこの言葉だけで救われた。

先生が笑いながら私の目を見て言う。



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