赤い靴?


ところが幸せはいつまでも続かなかったのです。
ある日、自分を育ててくれた婦人が重い病気にかかりました。

カーレンは寝る間も惜しんで、ずっと婦人の傍についていました。

小言がうるさいので、赤い靴は脱いで。


【やいやいカーテン!俺様をここから出せー!】

箱に詰められ、戸棚の上に置かれた靴は怒りましたが、カーレンは無視し続けました。


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