至適彼氏
まただ。横から熱い視線を感じる。
見ちゃいけないって、分かっているのに…。

あたしはその衝動に逆らえない。


やっぱり…。

葛城君があたしを見ている。


「なに?」

「お礼は?」

「お礼って?なんで?」

「この俺が、タダで教えるわけないだろ?」

「無理だよ。」



そう言うと、葛城君が近づいてきて、あたしの耳元で甘い声で囁く。

「じゃあ、昨日の続きだな。」


甘い声で、そんなコト言われたら嫌でも昨日のコト思い出してしまう。
葛城君の一言で、あたしの顔は赤く染まる。

「…絶対ヤダ。」

「じゃあ、今ここで仁菜からキスして。それが無理なら昨日の続き。」



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