至適彼氏
そうだ、葛城君に教えないと!!


「大変だよ!あたしたち閉じ込められちゃったよ!!さっき鍵の閉まる音がしたの。」

「誰に?」

「ん?…幽霊…とか?」


閉じ込められたっていうのに顔色一つ変えない葛城君。
うーん、頭がいい人は、こういうトキも冷静でいられるんだねぇ。
感心しちゃうよ。



「お前バカだろ。」

「へ?」


あー、葛城君は幽霊信じない派なんだね。
うんうん、そんな感じするよ。


チャリン。


目の前に鍵束が音をたてて差し出される。



「何コレ?」

「ここの鍵。ここっていい場所だよなー。中からも鍵かけれるんだぜ。合鍵つくっとくか、今後のために。」

「なんで葛城君が持ってるの?」

「先生に戸締り頼まれたから。」


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