至適彼氏
頭の中に、一休さんの一場面が浮かぶ。


ポクポクポクポク、チーン☆



「もしかして、鍵閉めたのって葛城君…?」


だとしたら、この状況&この体勢は激ヤバなんですけど…。

ぴったりと葛城君に抱きついてるあたし。
目の前にはあの顔をしている葛城君。
意地悪をするトキに見せる不敵な笑い顔。

まさに、オオカミと羊!!



「仁菜がこんなに大胆だったなんてな。こういう場所が好きなら、はやく言えよ。」

「なっ…、何…するの?」


声がうわずってしまう。
一寸先は闇!乙女の危機だよ!!


「勉強に決まってるだろ。バカなお前には時間が足りなさ過ぎる。」

「ここで?教科書もノートも無いよ?机だって…。」


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