至適彼氏
じゃあ、あのトキあたしが声をかけたのって、運命だったのかな?


あたし、バカで単純だから

『運命』

信じちゃうよ?




もう1度、あたしは背伸びをして葛城君にキスをする。

優しいキス。

初めて葛城君としたのが嘘みたいな、甘く甘く優しいキス。



初めてキスされたトキは、びっくりしたっけ。
閉じてたハズの唇が、舌で無理矢理こじ開けられて。

生き物のように、あたしの舌を求めてきて。


そう、今みたいに…。



???

今みたい!?

「んん…っ!あ…っ。」


キスに夢中になってたあたしは、葛城君の手が太ももに触れてるのも気づかなくって…。
その手がどんどん上に上がってきてる。


< 46 / 54 >

この作品をシェア

pagetop