至適彼氏
キーンコーンカーンコーン。
本鈴が鳴り、みんな急いで席に着き始める。
あたしも席に着かなくちゃ。
しかたなく自分の席に着き、授業の準備をする。
あ!!
数学の教科書忘れた…。
どうしよう。チャイム鳴っちゃったから、借りにいけないよ。
そうこうしているうちに、橘先生が入ってきた。
数学担当の橘先生。
新卒で、男の先生の中では1番若い。
授業が始まってるのに、教科書を出していないあたしに気づき、やって来る。
「楠木、どうした?はやく教科書出して。」
「それが…、忘れちゃって…。」
「夏休みはまだだぞ。しょうがない奴だなぁ。葛城、悪いけど見せてやってくれないか?」
「先生、あたしなんか気にしないで、授業進めていいですから。それに葛城君の邪魔しちゃいけないし!!」
葛城君のほうを見る。
絵に描いたような、優等生スマイル。
「気ぃ、使わなくていいよ。楠木さん、一緒に見よう。」
有無も言わさず、先生はあたしと葛城君の机をくっつけて、教壇に戻っていった。
先生のバカっ!
余計なコトしてー!!
本鈴が鳴り、みんな急いで席に着き始める。
あたしも席に着かなくちゃ。
しかたなく自分の席に着き、授業の準備をする。
あ!!
数学の教科書忘れた…。
どうしよう。チャイム鳴っちゃったから、借りにいけないよ。
そうこうしているうちに、橘先生が入ってきた。
数学担当の橘先生。
新卒で、男の先生の中では1番若い。
授業が始まってるのに、教科書を出していないあたしに気づき、やって来る。
「楠木、どうした?はやく教科書出して。」
「それが…、忘れちゃって…。」
「夏休みはまだだぞ。しょうがない奴だなぁ。葛城、悪いけど見せてやってくれないか?」
「先生、あたしなんか気にしないで、授業進めていいですから。それに葛城君の邪魔しちゃいけないし!!」
葛城君のほうを見る。
絵に描いたような、優等生スマイル。
「気ぃ、使わなくていいよ。楠木さん、一緒に見よう。」
有無も言わさず、先生はあたしと葛城君の机をくっつけて、教壇に戻っていった。
先生のバカっ!
余計なコトしてー!!