20歳の私へ【短編】
暫くして

落ち着いた皆…。

そのとき一人が言った。


「なぁ。思い出、見ようぜ………6−1のさ…一樹がいた…全員の思い出を…」

「一樹がいた、じゃないよ。今だって皆の心のなかにいるじゃない」


「ごめん……そうだよな……」


「……開けよっか。」


うん、と皆が頷いた。


まず最初にでてきたのは

皆のテスト…。


「あはっ…敦司30点だってよ!!」

「理科は苦手なの…!」

「見て見て敦司!!アタシのテストいい点ばっか!!そう言えば一樹とよく競ってたなぁ…」


「…愛魅は算数が得意なんだよな!……ほら、俺算数なんて10点とかあるよ〜…」


「ハハ……」


「あ!瑠美のだよ!瑠美も点数悪っ!!」


「あっ、ちょっと愛魅!!恥ずかしいから返してよぉ!!」


「ハイハイ……」



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