蒼い月~さよならのサイン~


『ほら!これあげるから怒らないで!』

そう凛が羊羹を差し出した




食べ物で釣ろうとする、そんな子供みたいな凛が可愛かった

『仕方ないわね。』

羊羹をつまんだ

『…美味しい。この羊羹。』




『私が作ったもん。当たり前でしょ!』

『凛が作ったの?!』


『西神巫になったお祝いよ!』

『ありがとう。凛。』




可愛い、凛


優しい、凛


たった一人の家族


凛は私が絶対守る


絶対に


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