蒼い月~さよならのサイン~
「この事故でこの親子は亡くなっているはずだった。」
浩一は静かに言った
「はずって。」
「未来を変えた。本当は晶がこうする予定だったがな。」
俊は呆然とその現場をまだ見つめていた
「晶が?あの晶が?まさか…あんな他人なんかどうでもよさそうで…いつも学校サボって遊び歩いてる…。」
「この関東だけでも昼夜構わず一日にどれだけの事件、事故があると思う?」
「晶は…サボって…い…た。いつ…も。夜中も…出歩いて…彩名がいつも…心配して…」
「Aクラスなだけあって、少し頭使えば解ることだろう。」
「サボってる時にはいつも…こうして…?!」
浩一は頷いた
「晶はここ2日間は不眠不休だ。」