蒼い月~さよならのサイン~


バシュッ


浩一のマンションへと戻ってきた





俊が床に置いてあった分厚い本の山に足をぶつけてしまいバラバラと崩れた


「あ…ごめん。浩一。」


俊は元に戻そうと本を掴んだ




英語で書かれている科学の本や大学などで使われている数学の理論の本など難しそうな本ばかりだった



「いい。すぐに片付けるから。どうせ、晶はもう読み終えているだろうしな。」

「まさか…オレや彩名でさえ、絶対こんなの読んでも…。」







「晶は高校の入試、全科目満点だったんだぞ。今ではヘタな教授よりは知識がある。」




「まさか、彩名より?でも、ずっとFクラスで…」

「晶が何故偽って、Fクラスにいると思う?Fクラスでの利点は?さっきので判るだろう。」



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