蒼い月~さよならのサイン~

春とはいえ若干まだ風は冷たかった


晶は缶コーヒーを手でスリスリと摩り暖を取った



浩一も晶の横に腰を降ろした



「このコーヒーも~美味しいけどぉ~。」



「けど?」



「浩一の入れてくれる~いつものミルクたっぷりのコーヒーがぁ~やっぱり~好きだな~。」



ふっと浩一の顔が緩む





「今晩、入れてやるよ。」


と晶の頭を撫でた



晶はにこっと微笑むと浩一に寄り掛かる


< 12 / 446 >

この作品をシェア

pagetop