蒼い月~さよならのサイン~

仮面を被り





バシュッ




晶が空気を切り裂いて現れた


そこは自宅マンションの玄関口





一呼吸する


「ただいま~!」

真剣に考えていた彩名と俊はそんな晶の明るい声に拍子抜けしてしまった


「あ、晶帰ってきたみたいだな。」

浩一もひょうひょうとしていた



バタバタと晶が走ってきた



「ねぇ~、見てみて~!スーパーのおじさんがこれ~、割引してくれたの~!美味しそ~じゃな~い?」


そう言うと晶は両手に持っていたビニール袋から大きなステーキ用の肉を取り出した



そしてそれには3割引のシールが貼ってあった




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