蒼い月~さよならのサイン~





廊下から裏口に抜けるドアを開く





満開の桜が朝日を浴びて薄紅色の花びらを輝かせていた




そこには一人の生徒が桜を見上げている




後ろ姿だったが、真っ直ぐに背筋を伸ばし、黒いロングのサラサラの髪が風になびき美しかった



引き寄せられる様にその少女へと向かって行く



近づくと俺の足音に気づき





その少女は振り返った





< 174 / 446 >

この作品をシェア

pagetop