蒼い月~さよならのサイン~





クリーム色のカーテンを開けたさおりの姿に真っ白な清潔なベッド

それに微かな消毒液の香り


保健室だ


この景色が現実へと引き戻してくれた


「駄目じゃない。三浦さんや他の生徒が起きちゃうでしょ!」

小声でさおりは叱られた



「あ!そっか!すみません!!…というか…もう起こしちゃいました…。はぁはぁ。」



さおりが授業が終わり走って来てくれたのか、軽く息を切らせて保健室の先生に謝っていた



「さおりってば。」

「ごめんね!ほんっとごめん!」



「だから、もっと静かにしなさい!」


「はい。すみません。」


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