蒼い月~さよならのサイン~



「体育館も冷えるし余計だよね。生理の時ってさ。」



「三浦さん。具合はどう?気持ち悪い?お腹痛い?」

保健医の猪又先生が顔を覗かせた



「いいえ。大丈夫です。横になってたらだいぶ楽になりました。ありがとうございます。」


「そう。次の授業どうする?もう一限程横になってた方が本当は安心なんだけど。」


「いいえ。もう大丈夫です。」


「そう?なら、無理しない様にね。また調子悪くなりそうならすぐに保健室に来なさいね。あと大久保さん制服持って来てくれたかしら?」

「はい。ここに。」

さおりはそう言うと若者に人気の洋服ブランドのビニールの手提げ袋を持ち上げた


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