蒼い月~さよならのサイン~
紅葉の葉の破片を拾う
「梨緒ちゃん。お姉ちゃんなんだから泣かないで。」
「おね…っく。ちゃ…ん…もう…っく。や…める…。」
「梨緒ちゃん。ママの赤ちゃんのお姉ちゃんは梨緒ちゃんだけなのよ。他の誰にもなれないのよ?……じゃあ、私がママの赤ちゃんのお姉ちゃんになっていい?」
「やだっ!!」
「梨緒ちゃん、赤ちゃんのお姉ちゃんになる?」
梨緒は必死に涙を堪えながら頷く
晶は梨緒の頭をまた優しく撫でた
「じゃあね、そんなお利口さんの梨緒ちゃんにご褒美あげる。」