蒼い月~さよならのサイン~
両親は梨緒を抱きしめた
「まほうつかいのおねえちゃんが!つれて来てくれたの!!ね、おねえ…ちゃん…?」
晶の姿はもう何処にもなかった
「魔法使いのお姉ちゃん?」
「これ!なおしてくれたの!お姉ちゃん!!」
梨緒の手の平にはしっかりと一枚の赤々とした紅葉の葉っぱがあった
「直す?これを?」
「うん!バラバラだったのをね。こうやってね。3つかぞえると。」
梨緒は晶がやって見せたものと同じ様にして見せた
両親は困惑顔だが、梨緒は楽しかったのだろうと思い、無事なだけで安心した
「よかったな、梨緒。」
父親が梨緒の頭を撫でた
「あとね、これね、赤ちゃんに!!…り…く?に!!」
そう言って紅葉の葉っぱを母親に渡す
「まあ。ありがとう!梨緒!」
「…なんで、陸って?お前教えたか?」
「えっ?あなた教えたんじゃないの?」
「まほうつかいのお姉ちゃんが言ってた!!」