蒼い月~さよならのサイン~
湖の淵にはこの日の為に檜で作られた三段の台がある
台にはそれぞれ御神酒、お米、野菜を三宝に盛ってあり鏡餅が両端に置いてある
その前で雅臣は祝詞を読んでいる
本来は翠が祝詞を上げるはずだったが、他の者が翠がこの儀式を妨害すると予知してから、雅臣が代わりにこの役目を果たす事になった
中央には白い布が敷かれ道になっており、その両脇には黄色の布が敷かれ東西の神雁の者が正座している
水辺の中まで白い布か敷かれて水が動くたびにゆらゆらと揺れていた
その白い布の両端には大きな松明があり湖を照らしていた