蒼い月~さよならのサイン~



[どうしても伝えたい事があるので


放課後 中庭で待ってます。



来てくれるまで待ってます。

1-B 村瀬 誠 ]








中庭のベンチに一人の男子生徒が座っていた



彩名に気づき、慌てて立ち上がった



「あの、三浦先輩。来てくれてありがとうございます。」

「いいえ。」



「で…それで…。」



村瀬は伝えたいのに言葉にならなかった







「ゆっくり聞くよ。」


彩名は優しく微笑んだ







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