蒼い月~さよならのサイン~

伝えたい事

数日後

 
放課後



彩名は図書室で
勉強をしていた



Aクラスの生徒はおろか


学生はほとんどいない



皆、学校が終わると

塾へと向かうか


部活動へ行くか


帰宅するかだ



彩名は


塾も通っておらず


参考書などを購入して


自力で勉強をしていた




この静かな場所で集中して勉強するのが

一番好きだった




一通り目標の問題まで終わらせると


窓の外を覗いた



遠くに見える



東京タワーとビルの間から



夕日が射し込んでいた




「綺麗…。」

この図書館の一番端の席は


彩名の特等席だった



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