蒼い月~さよならのサイン~


東京の空は低い



青空も少ない



でも、そんな空も



このガスで霞む夕日も




彩名は好きだった










昨日さおりに言われた事を思い出した


俊を信じていないからだ、と




確かに信じていないのかもしれない


今の関係が壊れるのが怖い





何か起こって、俊は今までと同じく接してくれるだろうか?



一歩踏み出すのがこれ程怖い事ってないな






今まで告白して来てくれた人はどんな気持ちだったんだろう




< 34 / 446 >

この作品をシェア

pagetop