蒼い月~さよならのサイン~


「よっ!彩名っ!」


「あ、俊!どうしたの?」



「今日は塾休みでさ~。部活に軽く顔出しに行ってきたんだ。」



「部活は2年生までって校則で決められてるもんね。皆どうだった?」

「後輩もなんかいつの間にか、しっかりしてて、びっくりしたぜ。」






「俊がいなくなって喜んでるんじゃないの?」



「酷いな~。これでも後輩からは、辞めないで下さい、お願いだから留年してくださいってさ。」



「あははっ。そうなの?」


「ってか、こんな話しに来たんじゃなくて…」






「ん?何か言った?」






「いや。なんでもない。あ、そーだ!これ、二つ買ったからやるよ!レモンティー好きだ
ろっ!」



そう言うと


ペットボトルに入ったレモンティーを彩名へ投げた






彩名は慌てて立ち上がって


それをキャッチした



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