蒼い月~さよならのサイン~
歳月の証拠
しばらくして俊と浩一は病室へと戻ってきた
「おかえり。じゃあ、浩一。そろそろ行きましょう。」
「そうだな。」
「あ、俊君、これ彩名が起きたら渡してもらっていい?今日のお土産。」
そう言うと晶は紅い包装紙に白いリボンに包まれた小さな箱を手渡す
「了解。」
「実はこれ彩名とお揃いで買ったの。」
晶は自分の右手首を見せた
そこにはシルバーの小さな花が所々にちりばめられたブレスレットがあった
「明日はイブだったから奮発しちゃった!」
「彩名きっと喜ぶよ。」